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「主砲スタンバイ、OKキュラ 発射キュラ!」 【名前】 キュララ 【読み方】 きゅらら 【声】 飛鳥井豊 【登場作品】 百獣戦隊ガオレンジャー 【登場話】 Quest32「三匹が喰う!!」Quest33「少年が祈る」 【分類】 オルグ 【分類】 デュークオルグ 【モチーフ】 戦車 【詳細】 「ラセツ」配下のデュークオルグの1人。 巨大な砲身型の角を有し、高い攻撃力を持つ。 「ラセツ」が目覚めた事で同時に復活、プロプラと共に破壊活動を開始。 デュークオルグだけあって高い戦闘力を有し、ガオレンジャーを幾度となく苦戦させ、「ツエツエ」や「ヤバイバ」の力を吸収した事で自動追尾式の砲弾を発射する能力を会得。 プロプラのプロペラカッターを跳ね返された際にキャタピラの一部が切り落とされ、砲身も切られてしまい、そのままガオレンジャーの「破邪百獣剣」により倒される。 その直後、オルグシードでプロプラと共に再生巨大化する。 謎の力でパワーアニマル達を召喚できないガオレンジャーを一方的に攻撃するが、シルバー達が問題を解決、ガオキングやガオハンタージャスティスとの戦いで2体を合体解除に追い込むが、ガオイカロスに合体し、ガオイカロスのイカロスバインドでプロプラと共に動きを封じられ、最期は「究極天技・イカロスダイナマイト」をプロプラと共に受け爆散した。 【余談】 声を演じる飛鳥井豊氏はスーパー戦隊シリーズでの怪人の声を出演が何度かある。
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登録日:2011/07/31 Sun 11 10 08 更新日:2021/12/02 Thu 21 01 44 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Demolishor TF コンストラクティコン サイバトロン破壊大帝←第2の犠牲者 ショベルカー スカベンジャー ディセプティコン デバステーター デモリッシャー トランスフォーマー トランスフォーマーリベンジ ビルドロン ホイールボット 不気味な造形 化物 奇っ怪な変形 実写版TF 序盤の掴み役 怪物 油圧ショベル デモリッシャーとは、映画『トランスフォーマー リベンジ』に登場するキャラクターである。 所属:Decepticons/ディセプティコン コンストラクティコン 声:カルヴィン・ウィマー 巨大な油圧ショベル・O K/テレックス・RH400に変形する。 その形はかなり異形で、上下にキャタピラが変形したタイヤがあり、両脇にはショベルアームが変形した巨大な両腕、その中心に顔という、かなり化け物じみた形をしている。 0 ∥∋==∵==∈ ∥ 0 ↑こんな感じ。※あくまでイメージです。 変形元が変形元だけに身体の大きさも尋常ではなく、オプティマスが小さく見える程。 デモリッシャーの顔に取り付くシーンがあるが、オプティマスはその顔より小さいか同じくらいである。 スタッフからは「ホイールボット」の愛称で呼ばれており、キャストクレジットもそうなっていてややこしい。 また、同型にデバステーターとして合体する「スカベンジャー」がいる。玩具などでは主に非合体のヤツをデモリッシャー、合体できるヤツをスカベンジャーとして発売することが多い。 以下デモリッシャーの活躍 ネタバレ注意! 上海に潜伏していたディセプティコン達の纏め役で、序盤、ショベルカー形態で潜伏している所をNEST部隊に発見、襲撃にあう。 その戦闘の中で変形し、その異形の姿を現した。 その巨体でNESTの追撃を振り切りながら、上海の道路を走り抜ける。 その途中、オプティマスの奇襲を受け、顔を斬られ、脚ともいえるタイヤを破壊され転倒。工場に突っ込んだ。 まあ、そうだよね…… 脚を破壊され動けない所をNEST部隊とオプティマス達に包囲される。 その時オプティマスの「言い残す事はないか」という問いに、 『もうじき、ザ・フォールン様が蘇る!』 と、言い放った。 その後、オプティマスに頭を撃ち抜かれて破壊された。 劇中の登場は短いが、ド派手な変形、ド派手な戦闘、『ザ・フォールン』という単語の公開、と、見せ場はある。 しかしまあ、とどのつまり序盤の掴み役。 だが出番が少ないからといって贅沢を言ってはいけない。大暴れできただけ万々歳なのだ。 他のコンストラクティコンには単独変形しないのもいるし、中にはほとんど戦闘もせず逃げ回って真っ二つに裂かれた奴もいれば、ロボ形態もビーグル形態も出たのに台詞が全然ない奴もいるからな! デモリッシャーの戦闘シーンはリベンジの予告にも流れている。 まさかこんなインパクトある奴が、出番が序盤だけなんて夢にも思わなかっただろう。 ちなみに玩具版デモリッシャー(スカベンジャー)はいずれも特徴的なデザインを再現している。 リベンジ公開当時のボイジャークラス版は残念ながら自立不可能。一方でキャタピラ→タイヤをダミーでなく変形で再現している(*1)。 デバステーターに合体できるものは大型とEZコレクションで出たが、廉価版のEZは変形可能である一方大きい方は非変形。 EZはスカベンジャーカラーだが、デモリッシャーカラーも配布されている。 ちなみにEZの方は他のコンストラクティコンとセットで『トランスフォーマー ロストエイジ』の時に再販されている。 スタジオシリーズでは通常の大きさで合体と変形をするコンストラクティコンズの1体として、スカベンジャーが登場。自立も可能。大きさはリーダークラス。 ランページ→スキップジャックのように、今後、スカベンジャーの色替えでデモリッシャーが発売されるかもしれない。 追記・修正は体の上下に巨大なタイヤが取り付けられている方にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] スタジオシリーズは一応自立できるぞ -- 名無しさん (2020-06-16 22 30 01) 名前 コメント
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フィールド上に落ちている白い丸(素材)は固定だが、茶色の宝箱の中身や敵シンボルなどを砲撃した時に手に入るアイテムはランダムである。 手に入るアイテムがランダムである場合は以下の通り。 茶色の宝箱の中身 砲撃によるアイテム入手 決算時に陸軍博物館からもらえるアイテム 重要審案「手荷物預かり所」採用後の決算時に手に入るアイテム 手に入るアイテムは以下の中から選ばれる。 火薬 冬将軍 電池 マントル ひまわり 月光 鋼鉄 不思議な鏡 軟鉄 アルミニウム 超々ジェラルミン チタン プラスチック 合成繊維 シリコン ベニヤ板 コンクリート 布 石油 石炭 アスベスト 高性能研磨機 募金の羽 安全装置 ロザリオ 電波遮断機 眼鏡 ドライアイス 装甲板 強化ガラス 雨漏り防止装置 キャタピラ バリアー発生装置 悪魔の軍団 逃げるが勝ち 謎の丸薬 光学機品 燃料タンク 製造過程簡略化 ブースター 属性プレート ツインムスタングL ツインムスタングS ツインムスタングP ツインムスタングD ツインムスタングA ツインムスタングM 完全回復 兵器鹵獲重機 イタリア軍の贅沢パスタ ※完全回復はアイテムではない。町に入った時と同じ効果。 また、拷問宇宙の金の宝箱の中身もランダムであるが、中身が通常と違う 手に入るアイテムは以下の中から選ばれる。 救急ハイパーリペアセット 兵器鹵獲重機 重水炉 核燃料 核物理学者 ツインムスタングL ツインムスタングS ツインムスタングP ツインムスタングD ツインムスタングA ツインムスタングM 完全回復 加筆修正お願いします
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こちらのページでは、チョロQアドバンスに収録されているコースをまとめています。 メニュー コース一覧サーキットエリア ネイチャーエリア バトルエリア アクアエリア アトラクションエリア 通信対戦専用コース レースイベント コメント欄 ◆コース一覧 サーキットエリア サーキット場や街中を舞台とした舗装路コースが集まっている。 チョロQシティ1 ノービスオーバル エアーベース ロングサーキット チョロQシティ2 ワイドサーキット ビッグエアポート ミドルサーキット EVサーキット ネイチャーエリア 山道や砂漠、雪山など、荒れた路面のある舞台がコースになっている。 ランドフォレスト インナービーチ ワイルドトラック ワインドデザート スノーパレス ディープケイブ ベイサイドロード アイスフィールド EVデザート バトルエリア 相手を攻撃できるバトルレースが収録されている。タイヤはキャタピラに交換し、武器を装備する必要がある。また、操作ボタンの都合でミッションはオートマチック限定となる。 サバイバルロード サファリベース スノーベース デザートベース ホワイトスネーク バトルデザート ブリザードレイク アイスメイズ EVスノー アクアエリア 水上に設置されたコースを走る。タイヤをスクリューかジェットに交換する必要がある。 クレセントレイク アクアケイブ アクアポリス ラピッドリバー アクアビーチ ワイルドリバー ノースブルー ラピッドケイブ EVアクア アトラクションエリア ジャンプ台やスピードが上がるパネルなど、ギミックが多数設置されたコースを走る。 オーエドランド ミラクルパーク コールマイン1 ボルケーノレイク コールマイン2 チョロQパーク クリムゾンバレー とうかいどう53 EVアトラクション 通信対戦専用コース モード「つうしん」でのみ選択できるコース。 ハイスピードオーバル ビターロード サバイバルロード スピードケイブ スピードロード ◆レースイベント 各コースの個別ページ、もしくはチョロQアドバンス/イベントを参照してください。 コメント欄 名前 コメントログ リンクガイドの編集
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その日もアンリエッタは祈っていた。 自分の為に行ってくれた友人とその仲間達のことを思って。 そして…… 言葉には出さなかったが、ウェールズのことを思って。 ふと外が騒がしいことに気がつく。 その中にルイズの声が混ざっていることに気がついたアンリエッタは、 少しだけ顔をほころばせると、騒ぎの起こっている場所へと向かった。 「ルイズ!」 アンリエッタがそう言って駆け寄る。 「姫さま!」 ルイズも同じく一声あげてアンリエッタの方へと向かった。 そうしてルイズと抱き合ったアンリエッタの目からは、一筋の涙がこぼれていた。 そんな様子を、虎丸は貰い泣きをしながら、Jと桃、ギーシュは暖かい目で、 キュルケとタバサはよくわからないという表情で眺めていた。 「くそ!目にごみが入っちまったぜ。」 虎丸の照れ隠しの台詞で、ようやくルイズとアンリエッタは我に帰った。 アンリエッタは一度咳払いをすると、詳しい報告を聞くために、ルイズとその使い魔達を中に通すことにした。 一通り報告を受けたアンリエッタは、一瞬目の前が暗くなったのを感じた。 自分がつけたワルド子爵が、最愛の人の命を奪い、この得がたい友人とその使い魔達まで危機にさらしてしまったのだ。 無理もないことだろう。 そんな自分の不甲斐なさを友人に詫びようとして、ルイズ達の顔を見たアンリエッタは気づく。 彼女達は、そんな自分を恨むどころか、顔色が悪くなったことをたいそう心配しているのだ。 アンリエッタのやることは詫びることではない。 そうと思ったアンリエッタは、はっきりと言うことにした。 「ルイズ、そしてその使い魔の方々。わたくしのために動いていただいて、怒っていただいて、本当にありがとう。」 万感の思いを込めたその言葉に、場が静かになる。 そんな中アンリエッタが発言を続けた。 「それで、…ウェールズ様は、…その王大人という方が、…故郷に葬って下さる、…とのことでしたわね?」 その途切れ途切れの言葉からは、アンリエッタがいかに感情を押さえつけているかがわかる。 最初からそうなると見越していたアンリエッタであったが、実際にウェールズが死んだという報告は胸にこたえたのだ。 そんなアンリエッタの様子に応えるかのように、虎丸が言葉を発した。 「姫さま。俺には難しいことはわかりません。ただ、ウェールズ王子さまは、」 そこで、虎丸はアンリエッタの方をしっかりと見る。 アンリエッタがこちらを見つめていることを確認した虎丸は、話を続けた。 「自分は幸せだ、と言ってました。自分の惚れた女性のために命を張れるのは男子の本懐だ、とも。」 虎丸の言葉は短い。 だが、そこに込められた思いは、紛れもなくウェールズのそれであった。 「姫さま。これを。」 そう言ってルイズは、アンリエッタにウェールズのつけていた風のルビーを差し出した。 そうして夜は、静かに、そして優しくふけていった。 ただ、アンリエッタのウェールズとの思い出話を話す声と、それに相づちを入れるルイズの声だけが響いていた。 「……これは、凄いな。」 大司教、否アルビオン皇帝オリヴァー・クロムウェルの声がむなしく響く。 隣に立っていたワルドの口から、歯をかみ締める音が聞こえる。 そう、ワルドは生きていたのだ。 顔はひどく焼け爛れ、失った左目には眼帯をしている。そして左手の袖は力なく揺れていた。 そんな二人に目の前には、かつてのニューカッスル城の礼拝堂後が『あった』 そう、そこは、まるで初めから何もなかったかのように綺麗に消失していたのだ。 (これでは、ウェールズの遺体も見つかるまいな。) そう思ったクロムウェルだが、すぐに忘れることにした。 どうせ手はまだまだあるのだ。手札の一枚程度失ったところでどうというほどでもない。 「そう言えば子爵、余が思うにその手と目は無理にしても、その火傷は治せると思うのだが。」 意識を切り替えたクロムウェルは、気になっていたことを尋ねる。 その台詞に、ワルドは背筋の寒くなるような笑みを浮かべてから答えた。 「閣下のご温情痛み入ります。ただ、この傷は戒めです。 少なくとも、あの者達を倒すまでは消すつもりはありません。」 その台詞に興がそがれたクロムウェルは、ワルドを伴いその場を離れることにした。 最後にワルドが、礼拝堂後をちらっと眺めたことに気づくことはなかった。 ワルドは気がついていた。多分に直感的にではあるが。 これがメイジの仕業ではないことに。 「「「「「「桃(シエスタ)(J)(虎丸)(ギーシュ)!」」」」」」 アンリエッタの所に、ルイズを残して桃達は退出した。 途中、疲れたというキュルケとタバサは、自分の部屋へと戻っていった。 そんな桃たちを出迎える声が響く。 その様子に、思わずギーシュは涙ぐむ。 ぼやけた視界でよく見れば、モンモランシーとケティもこちらに近づいて来るのが分かる。 そして、 マリコルヌが力強い笑みを浮かべているのが分かった。 その手には、大きな、とても大きな幻の大塾旗がそびえていた。 これほどの友情はない。 抱きついてくるケティとモンモランシーの感触を堪能しながら、ギーシュはそんなことを思っていた。 そんなギーシュの様子を視界におさめたマリコルヌの体がぐらりと揺れる。 慌てて秀麻呂たちは、それを支える。重さ三百キロを優に超える大塾旗だ。意識のないまま倒れては、ただではすまない。 「よくやったぜ!マリコルヌ!」 秀麻呂がマリコルヌに笑いかける。マリコルヌの顔は、月明かりの中で、うっすらと笑みを浮かべていた。 「きゅいきゅい。私も混ぜて欲しいのね~。るるるー。」 歌いながらシルフィードが乱入してくる。 帰り際に、アルビオンに行ったメンバーとルイズの使い魔達だけという条件ではあるが、 タバサから人前で探す許可をもらったシルフィードはご機嫌だった。 そう、話好きな彼女は、本当に会話に飢えていたのだ。 ……思わず、モンモランシーとケティの存在を忘れてしまうほどに。 「「「シルフィードがしゃべったーー!」」」 事情を知らない一号生達と、魔法学院の学生二名が声をあげる。 シルフィードは気がついていないが、明日タバサの説教が確定した瞬間であった。 そんな中一人の男が声をあげる。 「ぬう!あれは!」 「知っているのか雷電!」 思わず虎丸が合いの手を入れる。 「うむ。まさしくあれこそ古代中国において伝わる音言龍(ねげんりゅう)に違いない!」 「わたしはそんな変な名前じゃないのねーーーーーー!」 シルフィードの絶叫が響く。それにしてもこの竜、ノリノリである。 そんな即興漫才に、我に帰った塾生達が、シルフィードの前に押しかける。 桃は伊達と酒を酌み交わしていた。 Jは飛燕と何か会話をしている。 疲れている、というシエスタは、新男根寮自慢の巨大浴場に行っていた。 覗こうなどという不埒者は、警護の一号生たちに星にされるので安心だ。 そんな騒がしくも楽しい夜がふけていった。 (こ、ここは……?私は、生きているのか?) ウェールズが意識を取り戻すと、そこは知らない天井であった。 そこに声がかかる。 「うむ。気がついたようだな。今、他の者を呼んでくるから少し待っておれ。」 王大人だ。もちろんウェールズとは認識はない。 そのことに気がついた王大人は、一言だけ告げてから席を立った。 自分はルイズの使い魔達の知り合いである、と。 (私は、生き残ってしまったのか。) 脱力感がウェールズを包む。 他の皆は当然死に絶えてしまっただろう。 それに、 (アンリエッタに迷惑をかけるかもしれない。) そう思うと、気が気でなかった。 もし、今手元に自分の杖があったなら、風の魔法で自分の頭を吹っ飛ばしていたに違いない。 バタン ドアを開け放つ音がする。 よほど勢いよく開けたのだろう。その音は建物中に広がっていた。 (誰だ?) ウェールズがそう思うまもなく、飛び込んで来た人影はウェールズに抱きついてきた。 「……良かった。生きていてくれて。」 そう言って自分に抱きついたまま涙を流すような人物には心当たりがなかった。 これほど特徴的な人物を忘れろ、という方が無理である。 その時、窓から一陣の風が吹き、侵入者の被っていた帽子が舞い上がった。 そこに表れる特徴を見て、ウェールズは愕然とした。 「君は!ティファニア!」 そう、ウェールズの従姉妹、ティファニアであった。 フーケは、マチルダは外で寝転がって月を眺めていた。 「マチルダよ。復讐はしなくても良いのか?」 そこへ王大人が声をかける。内容こそ厳しいが、その目には限りない慈愛がこもっていた。 ゆっくりとマチルダは振り向く。そして 「妹が喜んでいるのを邪魔する姉はいないさ。」 そう言って窓に視線を向けると、ウェールズとティファニアが泣きながら抱き合っていた。 マチルダが外にいたのは、ティファニアを陰から見守るためであったのだ。 (それに、) マチルダは思う。自分には、命よりも大切な者達がいるのだ。 復讐なんかにかまっている暇はない。 ただ、 マチルダは月を見上げる。今日も二つの月は互いを祝福するかのように輝いていた。 そっと王大人がマチルダの顔を胸に抱く。 「泣きたい時は泣くがいい。」 マチルダは泣いた。今は泣き父のことを思って。 父の無念を晴らせないことを思って。 そうして誓ったのは一つ。 必ずテファが幸せになるまで見届けることを。 父が最もやりたかった事だけは必ずやり遂げると。 月達は優しく見守っていた。 父のように。母のように。 男達の使い魔 第十一話 完 NGシーン 雷電「あ、あれまさか!」 虎丸「知っているのか雷電!」 雷電「あれぞまさしく古代中国において伝わる痕浄焼(こんじょうしょう)!」 かつて唐の時代、南浄寺と北浄寺という寺があった。 おのおの南浄拳、北浄拳という拳法を有し、その力を競い合ったという。 ある時、その寺を代表する二人の拳士が立ち会うことになった。 激闘の末に北浄寺の拳士は破れ、己の名誉も何もかもを失った。 しかし、その拳士はその後も修行を続け、ついには復讐を成し遂げたという。 なお、その際挫折しそうなときには、負けたときに付けられて焼印の痕を眺めて気持ちを高ぶらせたのだ。 そうして復讐を終えた彼は、己が痕は浄化された!と言うことで、己の痕を痕浄焼と名づけたという。 なお、この拳士の名前は今には伝わっていないが、そのあまりの脚力から暴走と言われていた。 この話が、日本とハルケギニアに伝わり、根性焼と暴走族に名を変えて言ったのは皮肉という他ないだろう。 民明書房刊 「暴走族の夜明け」(平賀才人著)
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ギガチルダ R 闇文明 (4) クリーチャー:キマイラ 3000 SY-自分のターン中、相手はこのクリーチャーと同じ文明を持つカードを使うことができない。 ■シンクロ 作者:切札初那 フレーバーテキスト ええい、気が散るんだ!もうシンクロする! ――ギガチルダ 収録 NDM-04 「学園編 シーズン4 真冬の約束」 名前 コメント
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自身の身体が紫色の花弁に包まれたと思った瞬間、セシルの身体は転移していた。 花弁が舞い散り、視界が戻ると周囲の風景は一変している。 結構な広さのある高いビルの屋上らしい。 フェンスに囲まれた空の上の空間。 ・・・そして、そのセシルの目の前にはアルテナが立っていた。 「アルテナさん・・・」 セシルの呼びかけに、アルテナは冷笑で応じた。 「気分はどうだ? セシリア、お前はこの仲間と離れた目の届かない場所で1人寂しく死んでいく事になる」 アルテナが右手を上げる。 その手に魔力が集中し無数の枝と蔦になる。 しかし、そのアルテナに対しセシルは構えを取ろうとしない。 「・・・戦えません」 セシルが顔を上げてアルテナを見る。 「戦いたくないんです・・・! もういいじゃないですか! あんな人の言いなりになってあなたがこれ以上誰かを傷付ける必要なんてないと思います!!」 必死にアルテナに訴えかけるセシル。 「失望させてくれる」 呟いたアルテナが右手を突き出した。 爆発的に増殖した枝がセシルを打ち、吹き飛ばす。 「・・・うぐっ!!」 冷たい石の床に投げ出されるセシル。 「そんな程度か! お前の覚悟と決意はその程度なのか!!」 叫びながらアルテナは両手を振り上げた。 その手の先にまたしゅるしゅると太い枝の束が生み出される。 「総帥と戦うのではないのか!! 仲間達の力になるのではないのか!! ・・・ここでつまらない同情と一緒に沈んで構わない程度の決意であるのなら、私が打ち砕いてやろう!!!」 ドクン、とセシルの鼓動が鳴った。 ギャラガーと必死に戦うウィリアム達の姿が目蓋に一瞬映って、そして消えていく。 「・・・違う・・・」 地面に手を突き、セシルが身を起こす。 アルテナが両手を突き出した。 かつてない枝幹の奔流がセシル目掛けて放たれる。 「・・・先生・・・!!!」 セシルはその迫り来る緑褐色の束を右の拳で迎撃した。 その瞬間、セシルの全身は白い輝きに包まれる。 「・・・え・・・」 拳を繰り出したセシル自身が呆然とする。 あふれ出す力はアルテナの放った樹衝を完全に粉砕し、そのままアルテナの胸を撃ち抜いた。 「・・・そうだ。それが本当のお前の力だ・・・セシル・・・」 アルテナが穏やかに言う。 「アルテナさん・・・」 アルテナはセシルを見て微笑んでいた。その身体が淡い輝きに包まれる。 「私はあるべき所へ還る。気にする事はない。・・・どちらにせよ、この身体は総帥がL6魔術を維持していられる間だけの仮初めのものだ。総帥が魔術の制御を失った時点で消える」 ゆっくりとアルテナは自分のしていた銀色の指輪を外すと、セシルの手を取ってそれを握らせた。 「お守りよ・・・セシル」 セシルの目から涙が零れ落ちる。 最後にアルテナはもう一度微笑むと 「スレイダーを・・・恨まないであげてね」 そう言って無数の光の塊になり、空へと舞い上がって散っていった。 『・・・死ぬがいいッッ!!!』 大空にシュヴァイツァーの声が響き渡る。 その大剣の一撃をマチルダは大きくペガサスを下方へ旋回させて回避した。 「雷精展開・・・!!!」 その全身がバチバチとプラズマに包まれる。 『フン! またそれか!! 「スサノオ」になってその攻撃が通用すると思ったのならそれは間違いだぞ!!』 嘲りの言葉にもマチルダは怯まない。 真下からライトニングディザスターの構えを取る。 スサノオが電撃を無効化する電磁結界で機体を覆った。 『・・・!!??』 コクピットのシュヴァイツァーが驚愕する。 マチルダはライトニングディザスターの体勢のまま、渾身の力で槍を投擲したのだ。 電磁結界では電撃は無効化できても物理的な攻撃には無力だ。 完全な不意打ちとなったその投槍に対し、シュヴァイツァーは神がかった機体操作術で回避を試みた。 マチルダの槍はスサノオの機体を僅かにかすめ、上空へ消える。 間一髪で攻撃を無傷でいなしたスサノオが大剣を構えた。 『勝負あったな!!!』 真下のマチルダには最早武器はない。 「・・・ええ」 マチルダは上空を見ていた。 自身の頭上にいるスサノオ・・・その更に上の空を。 「貴方の負けです。リヒャルト・シュヴァイツァー」 『!!!』 シュヴァイツァーが上空を見上げた。 未だ電撃を帯びるマチルダの槍を手にしたルクシオンが一直線に自分を目指して落下してくる。 (・・・か、回避を・・・!!!!) シュヴァイツァーがそう思うのと、着撃は同時だった。 「ドラゴニックメテオール」 攻撃を終えたルクがマチルダ同様に下方から上空のスサノオを見上げる。 スサノオは胴体を大きく抉られ、火花を上げていた。 『・・・総帥・・・閣下・・・』 そして次の瞬間、スサノオは大空を赤く染めて大爆発して散った。 謎の助っ人の1人、カイリ(?)の脳天唐竹割りを食らったアイザックが地面に突き刺さると、再度その頭上へとカイリ(?)は手刀を振り上げた。 その巨躯を見上げるアイザックがふう、と嘆息する。 「いやはや、なんとも・・・」 「ポゥ!!!」 ズドォン!!!!とまたも大地を震わせて豪快な炸裂音が響く。 「こりゃ僕も少し真面目にやった方がよさそうですねぇ」 アイザックはカイリ(?)の頭の上に立っていた。 カイリ(?)が腕を頭上に上げてアイザックを掴もうとするも、身軽に飛び降りてかわす。 そして着地したアイザックの全身がメキメキと音を立てて変容していった。 獣人とも鎧ともどちらとも言えない銀の魔鳥へと姿を変えるアイザック。 「むむっ!! カイリ!!気をつけて!!」 警戒したカルタス(?)が注意を促す。 「さあ行きますよ!! ・・・羽刃(ブレイドフェザー)」 バサッ!!とアイザックが両手の翼をはためかせると、鋭い刃と化した無数の羽が周囲に吹き荒れた。 「・・・ぐあっ!!!」 「おおぅ!!!」 咄嗟に2人はガードしたが、その全身に羽が突き刺さり血塗れとなる。 間髪入れずにアイザックは突進すると鋭い爪を持つ両手で2人の頭を鷲掴みにした。 その勢いのままに背後の壁に2人を叩きつけるアイザック。 轟音を立てて壁が崩れ、2人が瓦礫の向こうに押し倒される。 そしてまだアイザックの両手は2人の頭をがっしりと掴んだままだ。 「折角僕の相手に名乗りを上げて頂いたのですからね。・・・退屈はさせませんよ」 メキメキと腕に力を入れるアイザック。 呻く2人の頭部にギリギリと爪が食い込み、地面に血が滴った。 ピョートルの幻術に堕ちたマキャベリーは、総帥ギャラガーの命じるままにその力の秘密を語りだした。 「・・・総帥の御力の秘密は・・・」 「ふむふむ・・・?」 そしてそのマキャベリーの胸元には小型のマイクが取り付けられている。 スピーカーは居住ブロックのあちこちに配置されていた。 『・・・総帥の御力の秘密は・・・』 周囲に不意に響いた聞き覚えのない男の声にウィリアムは訝しげな顔をする。 見回せば周囲の仲間たちも同様に眉を顰めていた。 「全身4箇所・・・胸部、両肩、背中に埋め込まれた4つの魔道遺物(アーティファクト)『魔王石』による強化であります!! 魔王石には1つに100に近いエンチャントが施され、総帥の神の如き御力をより揺ぎ無いものとしているのです!!!!」 マキャベリーは叫ぶ。 それは財団において、妻エメラダ以外は彼、マキャベリーにしか許されていない秘密。 いわば彼の存在意義であり拠り所、忠誠を総帥ギャラガーが認め信頼した証であった。 「・・・マキャベリー・・・何故ッ!!!」 南雲響と死闘を演じながら、エメラダが怒りを込めて叫んだ。 ザッ、と砂埃を上げて悠陽が1歩前に出た。 「胸、両肩、背中ね・・・あんたのエンチャはそこかぁ」 ぼきぼきと指を鳴らして悠陽がニヤリと笑った。 その視線の先にいるギャラガーは相変わらずのポーカーフェイスのままだ。 「それを知った所で・・・」 ギャラガーが目を閉じて首を横に振る。 「お前たちにできる事などありはしない。お前たちの力で我が護りを抜いてこの身から『魔王石』を抉り出すか? ・・・叶わぬ望みだ」 「そりゃどーかしらね。狙う所がここって決まればまだやり方もあるってもんよ」 悠陽が構えを取る。 (・・・私の残り全部使い切って・・・1個かな・・・) 悠陽が静かに目を閉じた。 そして彼女は無言のままに、彼女が愛したもの全てに別れを告げた。 「・・・さあーて・・・こんな所でしょうなぁ」 満足そうに笑みを浮かべてピョートルがマキャベリーを見た。 「さてまずは何を置きましても私とここで顔を合わせた事を忘れて頂きましょうか」 パン!と両手を打ち鳴らすピョートル。 その音を聞いたマキャベリーがカクンと首を落として目を閉じて動かなくなった。 眠りに落ちたマキャベリーをドサッと地に投げ出すピョートル。 そして彼は扇子を開いていつもの様に口元を隠した。 「ンフフフ・・・さて私めのできる事はここまででございます。後は皆様せいぜい死に物狂いになられるがよろしかろう」 いつの間にか2人を取り囲むかのように周囲には無数の人影があった。 無言のままに腰を落として控える黒装束の者達。 隠密衣装に木彫りの鬼の面を被ったその者達はピョートル配下の実働部隊『六道衆』(リクドウシュウ)であった。 「では・・・お前たちかねてより指示していた通りに」 そうピョートルが言うと、六道衆達はシュッと姿を消した。 「ンフフフ・・・誰一人としてこの『始まりの船』から生かしては帰しませんぞ」 闇の混じった呟きを漏らすピョートル。 その紅い瞳が冷たい殺意を秘めて冥く輝いた。 最終話 2← →最終話 4
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前ページ次ページゼロの黒魔道士 「ビビちゃん、働き者ですね」 小さな森の中の村だから、黒魔道士の村とやるべき仕事はほとんどおんなじだった。 水をくんだり、薪をひろってきたり、木の実やキノコの採取に、家畜の世話…… 今ボクが手伝っているのは、「リリパット・ブレッド」っていうパンを作るための小麦袋を運ぶ仕事。 結構重いけど、袋を小分けにしているからそれなりに運びやすい。 「え、せっかく世話になってるのに、何もしないのは悪いし……」 動けるんだから、タダでごはんをもらったりするわけにはいかないなぁって思うんだ。 看病とかしてくれていたみたいだし…… 「いいですのに。ゆっくり休んでていいのよ?」 「そーだぜ、相棒~!怪我してブッ倒れてた後だってのによぉ」 起きてから1日、怪我をしてから4日が経っていた。 ゼロの黒魔道士 ~第四十二幕~ その扉の向こうに 「――ん~!あー、眼が~……テファ~、お茶にするー?」 土くれのフーケ、本当の名前はマチルダって言うらしい。 ロングビルとか、色んな名前があるなぁって思うけど、 よく考えたら、役者さんだって役によっていろんな名前があるよね? きっと、この人はいろんな役を演じなくちゃいけなかったんだろうなぁって、そんなことを考えたんだ。 「はい、マチルダおねえちゃん」 「――なんだい、チビ助、気が利いてるじゃないか」 昨日も、同じぐらいの時間にお茶にしようって言ってたから、紅茶の準備はもうしていたんだ。 ……って言っても、ボクがやったのは、せいぜいコップを温めるのと、運ぶだけだったんだけどね。 紅茶を淹れるのは、まだ人によって好みがあるから難しいって思う。 シエスタとかは何の苦もなく、それを何人もの貴族の人にやってるからすごいなぁって思うんだ。 「相棒、鍛えられてるからなぁ、雑用に関しちゃ」 「……そうかなぁ?」 鍛えられてるって言っても、そんなに大したことは無いと思う。 まだまだ、覚えなくちゃいけないことはいっぱいある。 でも、覚える時間もいっぱいあるから、ちょっとうれしいな。 「ビビちゃん、スコーンでいい?」 「あ、うん!ありがとう、テファ」 昨日もそうだったけど、アルビオンのお茶菓子って、ちょっと美味しい。 ルイズおねえちゃんにいくつかもらって帰れたらいいなぁ…… ルイズおねえちゃん、甘いものに目が無いから。 「――そうそう、悪いニュースだ。やっぱりあと1ヶ月はアルビオンから船は出せない見込みだと」 紅茶にミルクを注ぎながら、マチルダおねえちゃんが教えてくれた。 この間のタルブ平原での戦闘行為は終わったけど、警戒状態が続くだろうし、 さらにゲルマニアやトリステインからの経済制裁の動きがあるだろうってマチルダおねえちゃんは予想していた。 経済制裁っていうのは意味がよく分からないけど、要は、アルビオンから出る船を港に入れないっていうことをやるらしい。 だから、ダメ元でいくつか当たってみるって言ってくれてたんだけど…… 「そんなぁ……せめて、無事を伝えられるだけでも……」 「トリステイン含め、ゲルマニアも噛んでるからねぇ。情報統制も万全さね」 お手紙なんかも無理みたいだ。 ルイズおねえちゃんに、あんまり心配かけたりしたくないなぁ…… 「んじゃ、裏ルートととかねぇのかよ?姐さんよぉ?」 デルフが聞く。なんか、いつの間にかデルフとマチルダおねえちゃんが仲良くなってるみたいだ。 ボクが寝ていた間に、何かあったのかなぁ? 「裏っつってもねぇ、相手が表のトップじゃ並の裏ルートじゃダメだし、大きな所は鼻がきくからもう逃げてるしねぇ」 「マチルダねえさん、そんなことなんで知ってるの?」 「ん?い、いやいやいや、クジャの奴がそんなこと言ってたんだよ!」 マチルダおねえちゃんが、ちょっと焦っていた。 テファには、泥棒してたこととかは秘密みたいだ。 信頼してるなら、言っても大丈夫とは思うけど、色々事情があるのかなぁ? 「クジャさん、色々知ってるんですね~」 「……そういえば、クジャは、どうやってアルビオンの外に?」 クジャに頼るのはなんか嫌だけど、もしかしたらその方がいいのかもしれない。 だけど、やっぱり嫌だなぁなんてことを考えつつ、一応聞いてみた。 「飛龍を個人所有してるし、ゲルマニア貴族にも顔がきくからねぇ、アイツは」 「でも、いつも、いつ帰ってくるか分からないよね、クジャさん」 「そっか……」 クジャはオークションハウスを経営したり、色々働いてるみたいだ。 ……悪いこと、してないといいけどなぁ…… 「なんだい?ホームシックってヤツかい?」 色々考えてたら、マチルダおねえちゃんに笑って指摘された。 ホームシック、なのかもしれない。 でも、お家が恋しいっていうよりも、ルイズおねえちゃんが心配なんだ。 「うーん……みんなに、迷惑かけちゃってるみたいだし……」 「あら、ビビちゃん、お手伝いしてくれるし、全然問題無いですよ?」 「あ、そうじゃなくて……ボク、使い魔だから……」 使い魔の役目は、主人を守ること。 ここにいて、ルイズおねえちゃんに何かあったらどうしようって、妙な心配がつきまとって離れない。 「相棒、真面目だからなぁ~!まぁ、あの娘っ子が騒いで暴れる前に帰っておきたいわな」 「うーん……暴れるっていうか……」 なんとなく、ルイズおねえちゃんは、すっごく泣いている気がするんだ……なんでだろ? 「ま、今はじっとしてるっきゃ無いだろうさね。下手に動いてもしょうがないときはある」 「ここにいる間は、ここを自分の家だと思ってくださいね?」 「う、うん……」 ともかく、今は機会をうかがう他はない。 もっと情報を集めてみようと思った。 必要だったら、村の外に出向いていって、噂とか聞きに行った方がいいかもしれない。 明日まで何も無かったら、そうしようと思った。 ・ ・ ・ 「おれっちとしちゃー敵陣を突破して船を奪うって作戦もアリとは思うん――おん?」 デルフの物騒な話を聞きながら、食器の後片付けをしていたら、急にデルフが黙ったんだ。 「……え?」 魔力の集中っていうのかなぁ。 何かが集まるような感覚。 何かが生まれるような、何かが開くような…… 小さなシュンッて音、それと共に現れたのは、白い光の壁。 魔力がこもっているのか、光がときどき波紋のような渦をまいて虹を作っている。 見た目は、真四角の壁がその場に立っているだけ。 なのに、何故か、“扉だ”ってそう思ったんだ。 「――こりゃ、おでれーた」 デルフは、驚いている。 「っ!?チビ助、あんた何やらかしたんだい?」 マチルダおねえちゃんが、部屋から顔を出してきて、ボクの仕業だと思ったみたいだ。 「ビビちゃん、どうしたんで――な、何なの、これっ!?」 テファも驚いている。 そして、ボクは……“扉”から声が聞こえた気がしてたんだ。 「……呼んでる?」 「呼んでるってぇ、誰がよ?」 「……ルイズ……おねえちゃんが……?」 泣くように、か細い声。消えそうな、かすれ声。 だけども、はっきりと、ボクを呼ぶ声がしたんだ。 「娘っ子が?」 「――ってことは、これ“召喚の門”?入る側はちょっと違うわけか」 この光の扉の名前は“召喚の門”っていうらしい。 マチルダおねえちゃんが不思議そうな顔をしてたけど、納得しているみたいだ。 ともかく、ルイズおねえちゃんの声が聞こえて、ルイズおねえちゃんが呼んでいる。 それ以上の、情報はいらなかった。 帽子をキュッとかぶりなおして、気合を入れる。 「……テファ、マチルダおねえちゃん……ボク、行かなくちゃ!」 「急だねぇ。まぁ、達者でやんな」 「え、え?あ、あの、ビビちゃんお元気で?っていうかマチルダねえさん、これって何なの?」 「それじゃ……またね!」 手をふるのももどかしく、ボクはデルフを片手に、光の扉の中へと入っていった。 いつか帰るところに、帰るために…… ピコン ATE ラフ・メイカー 涙で濡れた部屋に、ノックの音が飛び込んだ。 誰にも会える顔でなし。涙の少女は答えない。 ルイズは部屋にこもりきり、膝を抱えてベッドの上。 壁を背にしてシーツをかぶり、濡れた頬は酷い有様。 この状態が、もう3日は続いていた。 魔法が使えた喜びは、失った悲しみには及ばない。 やっと届いたと思ったなら、喜び分かつ者は消えにけり。 どうして?なんで? 繰り返される疑問符は、剣となって彼女の心を突き刺した。 私はどうして、なんであの時、 刺さった傷口からは後悔の渦が流れ出て、彼女を縛る鎖となる。 ビビに聞きたいことはもっと沢山あった。 彼の語る異世界の物語はまだ終末を迎えていなかった。 ビビに見せたいものはまだまだ一杯あった。 もうすぐ訪れる夏休みの予定をこれから立てるはずだったのに。 ビビともっともっと歩いていきたかった。 やっと堂々と、一緒に肩を並べて立てるところまで来たと思ったのに。 何も言わず、何も言えず、彼は旅立ってしまったというのか。 信じたくなかった。信じられなかった。 振り返れば、棘のある言葉ばかりを彼には投げかけた。 辛くあたっていたこともある。 素直になりきれなかった自分の姿を思い出しては、悔恨の槍でそれを貫く。 傷つくのは、自分だと分かっていながら。 「私――馬鹿だ――」 カラカラになった声が、大洪水の部屋へ転がり落ちた。 『そのとおりね』 それにかぶさるように、部屋に同意の声が飛び込んだ。 「っ!? きゅ、キュルケっ!?」 隣室の者の名を問うも、その姿は目に見えず。 『あなたドア開けてくれないんだもの。だからちょっとこんな感じでね。タバサもいるわよー?』 「――趣味悪いわよ!ひっこんでなさいよっ!」 以前、盗聴されたことがあったと思いだす。 今回のはその応用だろう。風魔法を操るタバサもまたいるらしいのがその証拠だ。 『まぁ、いいじゃないの。壁を挟んでおしゃべりするってのもオツでさ』 「誰が、あんたなんかと――」 顔を見られるわけではないが、涙をぬぐってせいぜい強がって見せる少女。 『いいじゃない!ほら、あんたと私って――えーと、ほら、そのー……』 「――何よ」 隣室で戸惑う様子が見えるようだ。 仇敵であったキュルケが戸惑う様子は、昔ならば滑稽だと一笑するところだろうが、 泣いていたためであろうか、そんな気持ちは一切湧かない。 『だ、だからほら、アレよアレ!もう、分かりなさいよ!』 『友達』 今まで黙っていた少女の声が、言葉を補った。 友達。 それは、ルイズが心の奥底で求めた物だった。 求めていても、生来の意地の厚さと貴族としての体面が、表に出すことを許さなかった、ささやかな夢。 『た、タバサ!?』 『違う?』 『ち、違わないけど!ほら、もっとこうやんわりと――』 「――ありがと」 『え?』 心が、弱っていたからだろうか。 あるいは、涙で仮面が取り外されたからだろうか。 素直な感謝の意が、喉の奥から自然に出てきた。 自分には、自分を心配してくれる友がいる。 なんだ、こんな近くに夢を叶える存在があったんじゃないか。 別な後悔が、浮かんで消える。 「――少し、楽になったわ」 『――そんなら、いいわ』 抱えた膝を少し崩し、そっと壁に体を預ける。 冷たい無機質であるはずの壁が、ずっとあたたかい物に感じられた。 しばらく、しゃべった。 しゃっくり混じりの泣き声で、恥も外聞も無く、しゃべり続けた。 それはたわいも無いこと。 それは意味の無いこと。 ただただ、寂しさを言葉で埋めるため、かれた声でしゃべり続けた。 友が、ずっと傍にいたはずの友が、それに優しく応えた。 『――不思議なものよね、こんな風にしゃべってるなんて』 「――そうね」 すっかり疲れた泣き声は、相手を認める優しいもの。 それでも失った悲しみは、そのもの自身でしか埋められない。 『みんな、あの召喚の日から始まったのよね――可愛い男の子が召喚されて』 「――召喚……」 思い出すのは春風舞うあの日のこと。 とんがり帽子のみすぼらしい、それでもどこか愛らしい、そんな少年が現れた日。 何度、孤独を救われただろう。今まで見ていた世界が、どれだけ変わっただろう。 物語の歯車は、その日から、動き始めたのだ。 「――我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」 気がつけば、杖を取り出し、あの日と同じ呪文を唱えていた。 「――五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし、"使い魔"を……召還せよ」 時の歯車は、巻き戻ることは決してない。 だけど、もう1度、あの日の奇跡が起こって欲しかった。 全てを破壊しつくすような魔法を使いたいわけじゃない。 今はそれを望まない。 今望むのは、失った友との再会。 うんともすんとも言わないで、静寂が部屋を満たした。 溜息1つが零れ落ち、嗚呼、自分は結局ゼロなのか。 残酷な真実が涙へと変わり、またとめどなくあふれ出ようとした。 奇跡の呼び水は、無垢なる祈り。 祈りは、光へ。 光は、扉に。 涙の煌きを覆うような光の扉が、静かに優しく部屋に現れる。 赤く腫れた眼を見開き、少女の視界は光で満ちる。 「――ビビ?」 語りかけるは求める者の名。 新たな道を示した優しき友の名。 「……ルイズおねえちゃん?」 光の中からおずおずと、怯えながらゆるやかに、 懐かしき姿が形を作る。 「――ビビ!!」 「ルイズおねえちゃん、良かった!無事だっ、いたっ!?」 小さな意地が、顔を出し、流した涙を隠すように、妙な仮面を作ってしまう。 「このバカッ!大馬鹿っ!野良犬だってね!?1日やそこらで帰ってくるもんよ!?」 「う……ごめんなさい……」 あぁ、本当に大馬鹿だ。 この私を待たせるなんて。 泣いていいのか、笑っていいのか、怒っていいのか。 仮面の顔が、本音を隠しきれずにグジャグジャに崩れる。 「このバカッ!犬以下っ!大馬鹿っ!あんたなんて、あんたなんてっ――」 「……ルイズおねえちゃん……」 相手をはたいた拳で、涙を1度ぬぐいさる。 どうしようもないほど、呆れるほど、単純な言葉を、言うのを忘れていた。 やっぱり、私、馬鹿だ。 ちっぽけな意地の薄っぺらな仮面はすぐに剥げ、言いたかったことが素直に口に出る。 「――おかえり、ビビ」 「……ただいま!ルイズおねえちゃん!」 もう、離したくないとばかりに、少女は小さな友に抱きついた。 それは、今までに無いほど、素直な笑顔であった。 ・ ・ ・ 隣室で杖をしまうは青髪の少女。 壁の向こうの音が、途切れるように消えた。 「え、ちょっと!なんでやめちゃうの!?」 赤髪の少女が文句を言う。 うっすらと、彼女も泣いていた。 「これ以上は、野暮」 「う~ん、しょうがないわねぇ。じゃぁせめて、乾杯する?ビビちゃんの帰還を祝って」 野暮、と言われてしまえば、スタイルにこだわる淑女のたしなみとしてやめざるをえない。 ならば、ここで小さなお祝いをしようと、黒猫のラベルの描かれたボトルを取り出す。 「ワイン?」 「そ!タルブで買っておいたのよ!あんたの好きそうなおつまみもあるわよ。えっと、ギサール・ピクルスだったかしら」 「もらう」 クセがかなりある漬物の類。これも、シエスタの曽祖父が広めた物らしい。 独特の風味が友人の好みに合うだろうとしっかり購入しておいて正解だった。 「――うん、それじゃ、小さな隣人の幸せに!」 「乾杯」 グラスの音が、小粋にチンとこだました。 ・ ・ ・ ちなみに、 「きゅいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!感動的なのねっ!まさにハッピーエンドなのねっ! きゅぃぃぃぃ!ハンカチが、厚手のハンカチが欲しいのねっ!きゅい、きゅい、きゅいぃぃぃぃぃ!!」 窓の外では、野暮天な龍が、何やら泣きながらのたうちまわり、 知り合いのサラマンダーに「うるさい」と呆れられていたというのは、また別の話。 前ページ次ページゼロの黒魔道士
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のりもの/駆動系 Phunで戦車を作ってみた http //www.nicovideo.jp/watch/sm2408459 Phunで戦車(ry http //www.nicovideo.jp/watch/sm2411012 [Phun] キャタピラ作ってみた http //www.nicovideo.jp/watch/sm2419470 Phunでガンダムを走らせて見た。 http //www.nicovideo.jp/watch/sm2429559 軍ヲタによるPhun戦車 http //www.nicovideo.jp/watch/sm2431635 phun - はたらかない車 http //www.nicovideo.jp/watch/sm2434132 【Phun】 戦車作って遊ぶつもりが・・・やり過ぎた。http //www.nicovideo.jp/watch/sm2437412 [Phun] 歩かせてみた http //www.nicovideo.jp/watch/sm2455734 Phunで走ってみたを描いてみた? http //www.nicovideo.jp/watch/sm2457022 Phunで対⑨連射式戦車を作ってみた http //www.nicovideo.jp/watch/sm2466998 軍ヲタによるphun戦車~王虎~ http //www.nicovideo.jp/watch/sm2469025 【Phun】自転車をつくってみた http //www.nicovideo.jp/watch/sm2486448
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752: 名無しさん(ザコ) :2013/04/23(火) 21 20 02 ID BPVfrz1w0 タイムパトロール仕事しろ、なネタユニット。見た目はかなり残念なレベル。 メインパイロットは島田で本体(?)の沙乃がサブ。二人ともそのまま乗せられるという点が既に大きい。 HPと装甲は6200に1400とかなり高い。加速や熱血は沙乃に任せ、島田はガッツを生かし根性で耐えまくろう。 得意の援護技能も更に冴えることであろう。 メイン武装は1800に射程5の戦車砲。運動性が45と低く、島田が必中を持っていないため 当てにくいと思いきや、命中修整+20なので沙乃が集中でフォローするだけでも結構当たる。 敵に囲まれて戦車砲を封じられても、キャタピラ攻撃(命中修整+45でほぼ当たる)があるので、 そう簡単にはでくのぼうにはならない。 また、データ作者が合体ユニットの仕様をSRWみたいなものと勘違いした結果、 これほどの性能にも関わらずアイテム数4。合体しても装備パーツは合体しませんよ~。 ただし生身ユニットではないので「強化パーツ」は装備できても「アイテム」は 装備できないという点に注意。 結論から言うと島田の能力との相性もあってかなり強い。 問題はこれがネタ展開用で普通に出て来ることがまずないこと。